フェイジョア

フトモモ科 / 常緑中低木 / ブラジル~アルゼンチン
別名パイナップルグァバとも呼ばれ、香り味ともに日本人好み。
エキゾチックな花と銀葉のコントラストが絶妙、果樹・観賞樹はもちろん、庭木としても利用。
花・葉・果実と1年中楽しめます。

日照条件 日なた
耐寒性 普通
耐暑性
受粉樹 必要(自家受粉樹除く)
繁殖方法 挿木・接木・実生

品種・特性

常緑果樹の中では耐寒性が強く、温州みかんよりも寒い地域でも育ちます。
放任すると5m以上になりますが、剪定にも強く樹高を抑え維持できます。

トライアンフ 中果・果皮は粗いが風味良し
マンモス 食味の良い大果
アポロ 中~大果で甘味強い 優良果
クーリッジ 中果で風味マイルド 花粉量多く受粉樹に
ジェミニ 小型果ですが、なめらかな美果、味濃厚
マリアン 果皮なめらかで風味マイルド
実生 個体差はでますが樹勢強く、庭木・生垣に利用

植え付け・管理

特に土質は選びませんが、排水の良い砂質土に植えると良く育ちます。
日当り風通しの良い、冬の北風の当たり難い場所を選び植えてください。
冬にマイナスが続く地域では鉢植えにして、気温が下がり始めたら室内に取り込んで管理します。
過湿を嫌いますが、夏の高温時に乾燥させると生育が止まります。
肥料は、12月頃有機質肥料を与え、3月初旬に速効性化成肥料と石灰を施用するようにします。
特に問題になるような病害虫はありませんが、初夏にコウモリガが発生する事があるので、適期防除必要。

3月~4月に込み合った枝や弱い枝を間引く程度で良い。
昨年伸びた枝から出る新梢の基部に花を付ける為、枝先を切る事は出来るだけ避ける。

結実管理

植え付け後、3~4年経つと樹勢が落ち着き結実量がよくなります。

枝の先に付く果実は小さく成熟も遅くなるので、新梢の基部に付いた蕾を2つほど残して摘蕾します。
結実後果実が多すぎるようであれば、摘果する事。

収穫・利用法

大きさが揃い難く、外観からは熟期の判断し難い果実です。
自然に落下した物は完熟しているので、すぐに食べられます。
市販の果実は早取りした物で、本来の美味さではありません。完熟の美味しさをぜひ味わってください。

早取りする場合は、ビニール袋に入れて5℃ぐらいで冷蔵すれば1月ほど保存できます。
取り出して、室温で追熟してから食べます。

生食・ジャム・ゼリーに利用します。
また、花はエディブルフラワーとしての利用も出来ます。