実の成る木

ソヨゴ

 

 

ソヨゴ (モチノキ科 モチノキ属)
常緑高木 5~10m
自生地 本州(関東以西)・四国・九州・台湾
日照条件 日向
耐寒性 普通
大暑性 強い
雌雄  異株
繁殖方法 挿木・実生(発芽まで1年~1年半掛かります)

植付管理
日当たり風通しの良い場所で、排水・保水性の良い土に植えてください。

 

オリーブ(モクセイ科 オレア属)

日当たりを好み、潮風にも強いので海岸沿いの地域でも栽培できる。
実をつけるには、異品種をそばに植える事。
銀色の葉と樹姿が美しいので庭木・鉢植で観賞樹など利用範囲広い。

常緑高木 3~5m
自生地 中近東~地中海沿岸
日照条件 日なた
耐寒性 普通
耐暑性 強い
受粉樹 必要
繁殖方法 挿木・接木
品種 【ミッション】直立性で庭木やグリーンインテリアに向く
【ネバディロブロンコ】やや直立性で花粉が多く、庭木・受粉樹に
【マンザニロ】拡張型樹形、果実は大きく柔らかい、収穫安定。 
 その他、世界で500種以上あると言われています。

植え方について

ポットをはずして、深植えにならないように盛り上げて植えてください。
バーク堆肥などを加えやわらかく排水の良い土に植える事。(先に石灰で中和しておく)
浅根性の為、風等で根元が揺れないように、しっかりと支柱をする事。

場所と管理

日当たり風通しの良い場所に植え、2月と収穫後に速効性肥料を与えてください。
アルカリ性の土壌を好むので、石灰を与えると良いでしょう。
耐寒性が強く、10℃でもあまり被害を生じない。
冬に10℃以下にならないと花芽が付かないので注意。(過湿を嫌うので、基本的には乾燥気味に管理する。)

病害虫と剪定

病気では、炭そ病。害虫ではハマキムシ・オリーブゾウムシ等に注意する事。
見つけ次第捕殺が必要。春に伸びた新芽を3節程度残してきり戻す。
徒長した枝や込み入った枝は、思い切ってきり戻す。かなりきつく剪定しても生育には問題ありません。

収穫と利用法

果実が、紫色の斑点を少しつけ始めた頃収穫する。傷つきやすいので丁寧に行う事。

 

フェイジョア(フトモモ科 フェイジョア属)

別名パイナップルグァバとも呼ばれ香り味ともに日本人好み。
エキゾチックな花と銀葉のコントラストが絶妙、果樹・観賞樹はもちろん、庭木としても利用。
花・葉・果実と1年中楽しめます。

常緑中低木 3~5m
自生地 ブラジル~アルゼンチン
日照条件 日なた
耐寒性 普通
耐暑性 強い
受粉樹 必要(自家受粉樹除く)
繁殖方法 挿木・接木・実生
品種 トライアンフ・マンモス・アポロ・クーリッジ・ジェミニ・マリアン等

品種の選び方

自分の花粉では受粉しない性質を持っています。
品種は問いませんので、必ず複数本そばにおいてください。(異品種を混合する事)
場所や条件が許せば、より多くの本数を植えていただくことで、確実な収穫を楽しんでいただけます。
アポロ・クーリッジ等、自家受粉の性質を持った木は1本でも結実します。
こちらは、鉢植や複数本植えることの出来ない庭等にお勧め。(受粉樹をそばに置く事で、より結実を安定させます)

植え方について

ポットをはずして、深植えにならないように盛り上げて植えてください。
ピートモス・バーク堆肥を加えやわらかく排水・保水性の良い土に植える事。
風等で根元が揺れないように、支柱をする事。

場所と管理

日当たり風通しの良い場所に植え、2月に有機質肥料を、春から秋に即効性化成肥料を2~3回与えてください。
冬の北風の当たる場所は避け。マイナスの気温が続く地域は鉢植えで管理して下さい。

病害虫と剪定

特に問題になるような病害虫はありませんが、葉を食害する虫は適期取り除く事。
フェイジョアはよく伸びます、剪定は欠かせませんが、花は昨年春から7月までに伸びた枝から出る新芽の元に付きます。
全体を刈込む場合も、今年伸びた枝を少しづつ残すようにします。
大きくなりすぎた時は、1年花と実を我慢して小さく切り込めば、またコンパクトに出来ます。
放置すると5m以上の大木になります。

 

トチノキ(トチノキ科 トチノキ属)

トチノキ

山地に自生し、15~40cmの大きな葉と、直径4cmにもなる丸い大きな実を付ける。
大木になるため、場所は必要ですが、存在感のある樹木です。
実をすりつぶして、トチ餅を作る。

落葉高木 25~35m
自生地 北海道・本州・四国・九州
日照条件 日なた
耐寒性 強い
耐暑性 強い
雌雄 同株
繁殖方法 実生

植え方について

ポットをはずして、深植えにならないように盛り上げて植えてください。
ピートモス・バーク堆肥を加えやわらかく排水・保水性の良い土に植える事。
風等で根元が揺れないように、支柱をする事。

場所と管理

日当たり風通しが良く、排水・保水性の良い肥沃な土に植える。
特に管理は難しくありませんが、夏の強い日差しで葉焼けすることがあります。
その場合は、寒冷紗等で日よけをするか、葉水をかける事である程度防げます。
冬に有機質肥料を与える程度で十分。
葉色が悪くなるようであれば、速効性肥料を少量与えること。

病害虫と剪定

特に問題になるような病害虫はありません。
葉を食害する虫は見つけ次第取り除く。
剪定を行う場合は、冬の落葉時期の切り込み、夏バランスの悪い徒長枝を切り戻す。

鉢植の場合

鉢植えで自然形に育てる場合は、10号以上の鉢で育て、定期的な剪定と植えかえが必要になります。

 

クルミ(クルミ科 クルミ属)

サンプルイメージ

果実は脂質が多く滋養強壮に。
冷涼で雨の少ない気候を好み、夏の高温多湿は苦手です。
春先以降にお送りする場合、日差しによる葉焼け等ありますが、問題ありませんのでご理解ください。

落葉高木 15~20m、40m(ヒッコリー)
自生地 北海道~九州
日照条件 日なた
耐寒性 強い
耐暑性 普通
受粉樹 必要
繁殖方法 実生
品種 【オニグルミ】果実は小ぶりながら、味は濃く栄養豊富
【菓子クルミ】市販されているクルミ、殻は割り易く果実大きい
【ヒッコリー】北米原産、雌雄同株のため1本でも結実可能

植え方について

深根性のため、植え付け穴はできるだけ深く掘り、埋め戻した後、深植えにならないように、盛り上げて植えること。
ピートモス・バーク堆肥を加えやわらかく排水・保水の良い土に植える事。
風等で根元が揺れないように、支柱をする事。

場所と管理

植え付け時に堆肥をしっかり入れておけば、後の追肥はほとんど必要ありません。
水やりは、植え付け時にやれば自然の降雨だけでほとんど必要なし。

病害虫と剪定

病害虫予防には、冬に石灰硫黄合剤を散布するだけで良い。
幹にコウモリガの侵入が見られる時は、細い針金等を差し込んで補殺する。
剪定は、主幹を切り込み3~5本仕立てにします。
樹幹内の日当たりを良くするため、不要枝や徒長枝を間引きます。
強剪定をすると、強い枝が出てしまいますので、先端を軽く切り詰め結果母枝を出させるようにします。
前年枝の葉脈から伸びる新芽に花が付きます。
日当たりのよい場所にある充実した前年枝は、花芽がついている可能性が高いので切らないように注意。

 

ハシバミ・ツノハシバミ(カバノキ科 ハシバミ属)

ツノハシバミ

高級ナッツとして知られる。
ヘーゼルナッツの仲間。
収穫後、2日以内にローストして本来の香ばしさを味わって下さい。
樹形が整い易く、庭木にお勧め。

落葉低木 2~3m
自生地 北海道・本州・九州
日照条件 日なた
耐寒性 強い
耐暑性 普通
受粉樹 必要
繁殖方法 とり木・株分け・実生

植え方について

ポットをはずして、深植えにならないように盛り上げて植えてください。
ピートモス・バーク堆肥を加えやわらかく排水の良い土に植える事。
風等で根元が揺れないように、支柱をする事。

場所と管理

日当たり、風通し・排水・保水の良い場所に植える。
2月下旬に速効性肥料を、収穫後に速効性化成肥料を与える。
12月に寒肥として、有機質肥料を与える。

病害虫と剪定

特に問題になる病害虫は無く、無農薬栽培が可能です。
コウモリガの食害が、6~7月に見られる時は見つけ次第取り除く。
2年枝の先端に花芽が付きます、12月から1月に込み合った枝を間引く程度で、
切り戻し剪定は極力控えるようにします。

収穫と利用法

果実は成熟すると自然に落果します。
ローストしてナッツとして食べるか、お菓子の材料に利用します。

鉢植の場合

8号以上の鉢で、排水の良い土に植える。
やや乾燥に弱いので、水切れに注意。