シーベリー

落葉小高木。
グミ科の植物で、一般名は「シーベリー」別名をスナヂグミと言います。
中国名は沙棘(サージ)、英名は「Sea Buckthorn」と言われる小果樹。
ユーラシア大陸にのみ分布しています。
近年、植物の持つ機能性成分に世界中が関心を寄せています。
長さ6~8cmの細葉は表がブロンズ、裏はシルバー。
秋、枝いっぱいにつく果実にはレモンの7倍のビタミンCが含まれるヘルシー果樹です。
また、美しい葉は切り枝材料としても楽しめます。
根粒菌(フランキア)が根に着生するため、窒素を土中に固定し、やせ地や荒地にも植えることができます。
マメ科植物と同様に、土壌を肥沃にする効果もあります。
果実にビタミンAがパパイヤの5倍、ビタミンEはレモンの5倍、ビタミンCがキウイフルーツの6倍も含むヘルシー果実です。
-40℃~40℃の地域で栽培可能とされ、特に耐寒性が強いので日本の厳寒地での果物になると期待されています。
シーベリーは雌雄異株なので、実をつけるためには雄木の受粉樹が必要です。風媒交配で、雌木6~8本につき雄木1本を近くに植えてください。
砂地や礫をふくむ排水の良いところを好み、粘土質や赤土のような土壌では生育が良くない。
好適土壌は、有効耕土40cm、土壌PH5.5~7.0、植え付け前に有機質、化学肥料などをよく土と混ぜ、相当期間土壌を落ち着かせてから植え付ける。
植え付け間隔は、1m×2m~2m×4m。
無農薬栽培で生産可能。実が多く着き、枝が折れるため適当な間引き剪定が必要となる。
鳥害は無いので、防鳥対策は必用無し。
秋~晩秋に収穫する。冬になっても実は落ちない。
極寒地では凍結させてから揺すり落とす方法もある。
ジュースやジャム、菓子、キャンデー、茶などの食品に使われてるほか、コスメテックやシャンプーに利用します。

品種(サニーベリー)雌木、(アレイ)雄木